旅先のベルリンで冷や汗をかく体験をしたことがあります。
およそ3年半前の2016年6月の出来事でした。
1週間も滞在していたのに公共交通機関の使い方を誤っていたのです。(トホホ)
便利な公共交通機関
ヨーロッパのさまざまな都市を旅しましたが、ドイツのベルリンは初訪問でした。
かつてのベルリンの壁に象徴されるように歴史豊かな大都市です。
手軽に街を巡るには地下鉄などの公共交通機関を使いこなすのが一番でしょう。
ベルリンの公共交通機関は4種類。
地下鉄(Uバーン)、近郊電車(Sバーン)、路面電車(トラム)、バスです。
同じチケットでどの交通機関にも乗れます。
やや複雑なのが通っている場所によって、A・B・Cのゾーンに分かれている点です。
目的地によって「AB」「BC」「ABC」の3種類の切符を使い分けなければなりません。
主要観光施設は「AB」ゾーンに集まっています。
ポツダムなどの郊外に行くときは「ABC」のチケットが必要です。
打刻せず不正乗車
私はいつも切符は駅の入り口付近にある自動販売機で買っていました。
買うのは1回券(3ユーロ弱)でした。
エリア別になっている以外の仕組みをよく理解せず、使っていました。
不正乗車を続けていたのです。(トホホ)
この都市はどの駅にも改札口がありません。
だから、無賃乗車だって簡単にできます。
それを防ぐのがチケットに乗車駅と時間を印字する打刻でした。
打刻機は電車なら駅のプラットフォームにありました。
客が打刻する光景を時々見ていたのですが、私は意味が分かっていなかったのです。
1回券の有効時間は打刻から2時間以内だったことを後で知りました。
そんなことも知らず、日付が入った券で公共交通機関を一日中、乗り回していたのです。
もし、打刻を取り締まる検察官に見つかれば60ユーロの罰金でした。
最終日に痛い目に
私が過ちに気づいたのはベルリンを離れる最終日でした。
パリに向かうため、郊外のシェーネフェルト空港へ向かう近郊電車に乗っていた時です。
中年男性の検察官が乗車券の検察に現れました。
空港はCゾーンにありました。
このため私は「ABC」ゾーンで使える1回券の切符を持っていました。
私の切符を見た検察官はドイツ語でまくしたてます。
私はきちんと切符を買っていると思い込んでいたので怒りの意味が分かりません。
検察官はジェスチャーで次の駅で降りろと言ってるようです。
周囲の英語が分かる乗客に尋ねて、打刻をしていないためだと分かりました。
仕方なく、駅で降りて切符に打刻をしました。
次の電車がなかなか来ません。
ベルリンの電車は正確です。
余裕を持って空港に向かわなかったことを後悔しました。(トホホ)
結局、飛行機には何とか間に合ったのですが、冷や汗をかきました。
最後の最後に打刻の仕組みを知るなんて、何とも間抜けな話です。
罰金を取らなかった検察官に感謝しなければいけないですよね。(トホホ)
トホホの教訓
外国で公共交通機関を乗りこなすには、ルールをしっかり学んでおこう |
旅の基本情報はインターネットを使えれば、簡単に検索できる |