三菱UFJ銀行の口座手数料の魂胆は
「三菱UFJ、口座手数料検討」「一定期不使用なら年1200円案」
新聞の経済ニュースで、この見出しに驚き、あきれ返ってしまいました。
ATMの時間外手数料だってバカにならないに…(トホホ)
取れるところから取ってやろうという魂胆が見え見えですよ。
口座手数料の対象は新規と言うが…
三菱UFJ銀行が検討している口座管理手数料案の概要はこうです。
- 来秋以降に新規に開設した口座が対象
- 残高1万円未満の普通預金で2年間ほど入出金がない場合
- 年間1200円ほどの手数料を取る
新規が対象と言っても、安心していけないと思います。
現行の案では、世間の反発を恐れて、行内には反対の声もあるそうです。
でも実現し「いけそうだ」となれば、既存口座へ拡大するかも…
なぜなら、外国の銀行では口座維持手数料は珍しくないからです。
日本でも既にりそな銀行などが導入しています。
約款(かん)を知らずに、私はりそな銀に口座を開設していました。(トホホ)
銀行には(入出金等がない)休眠口座がたくさんあります。
金融庁の発表による10年以上使われていない休眠口座の残高合計です。
平成26~28年の間、毎年700億円にものぼったそうです。
それが銀行の商売に利用されかねないと思うのです。
残高1万円未満の条件も取っ払ってしまうかもしれません。
引っ越し先に同じ銀行がないからと、口座を放置するケースやめましょう。
銀行は手数料ビジネスに力
銀行はいつからこんなに手数料ビジネスに力を入れるようになったのでしょう?
利用者にはATMの時間外利用料などが一番身近でしょう。
時間外に預け入れをしても手数料を取られるなんて…(トホホ)
ATM手数料に関してはメガバンクでは東京三菱が一番お得です。
同銀行のカードなら平日の午前8時45分から午後9時まで入出金は無料。
土曜祝日も12月31日から1月3日も同じ時間帯なら無料です。
その他の時間帯だけ110円の手数料がかかります。
一番、「がめつい」のが、みずほ銀行です。
同じみずほの利用でも、平日で無料なのは午前8時45分から午後6時まで。
それ以外は時間帯によって110円から220円の手数料をひかれます。
祝日も同様です。
銀行側は「もう預金はいらない」
背景にあるのは日銀の「マイナス金利」政策です。
銀行は、日銀に預金を預けても損をする仕組みになっています。
不況で預金の運用先がない銀行は、損を承知で日銀に頼らざる得ません。
銀行の関係者だったらこう叫びたいのが本音でしょう。
「これ以上、預金はいりませーん」「投資信託を買いましょう」
預かれば、預かるほど、口座の管理費にお金がかかってしまうのです。
預金を企業に貸し、利ザヤを稼ぎたくても、なかなか借り手がいません。
利益を生み出す代表的な手段が手数料ビジネスなのです。
この手数料、気づかないうちに上がっていたりします。(注)
先日、普通預金を定期預金にしようと銀行に行ったときを思い出しました。
定期に変えても、100万円の年利は100円です。
女性行員はほとんど笑顔も見せず、淡々と手続きをしていました。
どうやら私は「招かれざる客」だったようで…(トホホ)
トホホの教訓
ゼロ金利下、銀行にとっては貸す当てがない預金が集まっても迷惑 |
収益を上げるため、手数料ビジネスに銀行はますます力を入れていきそう |
口座(管理)手数料の先行きには要注意 |
利用者は使わない口座は閉鎖するなど、対策を講じよう |