マラソン選手、また当惑、会場変更の次は厚底靴規制?
暑さ対策で東京五輪の会場が急きょ札幌に変更されたばかりのマラソン。
また、選手を当惑させる動きです。
最近、大会などのテレビ中継でよく見る厚底シューズ。
入手の公平性が担保できないと、世界陸連が規制を検討しています。
東京五輪まで約半年のこの時期になぜ?
日々、練習に励む選手は戸惑うばかりでしょう。
厚底靴の効果は1年以上前に分かっていたのに…
世界陸連により使用規制が検討されているのは次の厚底ランニングシューズです。
ナイキ社「 ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」(30,250円、税込)。
反発力のある素材を中心に入れ、クッション性と足を前へ押し出す力を両立させています。
日本では、マラソン以外にも駅伝レースでも多くの選手が使用しています。
この靴でエリウド・キプチョゲ選手(ケニア)がマラソンの驚異的な世界記録が樹立。
タイムは2時間1分39秒。世界記録を1分以上も縮めました。
大迫傑選手もこの厚底靴でマラソン日本新となるの2時間5分台を出しました。
どちらも2018年秋に行なわれたレースです。
1年以上前から好記録を出す高機能の靴であることは世界陸連も分かっていたはず。
東京五輪まで約半年のこの時期に規制を検討するなんてあきれます。
一番喜んでいるのはナイキ社では?
国際陸連の規定では、レースで使う靴は「誰でも求めやすい」が原則。
厚底シューズは、特殊な素材で大量生産が難しいとされています。
一部の選手だけが使用するのは不公平だというのが規制を検討する理由です。
陸連が希望する五輪選手の入手を支援することは可能でしょう。
厚底シューズで練習してきた選手が、使用を規制されたら大迷惑です。
靴に合った練習法を一から見直さなければならなくなります。
喜んでいるのは、ナイキ社ではないでしょうか?
世界記録の樹立に貢献した同社の技術力が証明されたのですから。
仮にレースでの使用規制が決まっても、これまでの記録は消えません。
私も高校時代までは長距離走が得意でした。
靴によって、走りやすさが違うことは身をもって実感しています。
本番近くにコースが変わり、靴も規制されたらはマラソン選手にとっては災難でしょう。
一流アスリートにはほど遠い私が偉そうなことを言える立場ではありませんが…(トホホ)
トホホのまとめ
マラソン選手、また受難。人気の厚底シューズに規制の動き |
1年以上前から驚異的な記録を樹立。入手困難で不公平との声も |
喜んでいるのは話題となったナイキ社かも |