車優先社会は変わろうとしているようだが…
自動車を運転する皆さんにお聞きします。
あなたは、信号のない横断歩道で渡りたい歩行者を見て車を止めますか?
都道府県別に調べた興味深いデータを見つけました。
停止率は、1位の長野は68.6%、最下位の三重は3.4%。
都道府県によって差がありますが、全体的には停止率は上昇傾向です。
車優先社会は変わろうとしているようですが…
横断歩道での停止率、長野県が断トツ1位
信号機のない横断歩道で渡ろうとする歩行者にどれだけの運転手が停止するでしょうか?
調査はJAF(日本自動車連盟)が運転手のマナー向上を狙っ毎年実施しています。
2019年の結果です。
停止率の上位5は次の通り。
長野68・6%、静岡52‣8%、兵庫43・2%、島根41・2%、新潟36・2%。
下位5は次の通り。
三重3・4%、青森4・4%、京都5・0%、富山5・3%、東京5・8%。
全国平均は17・1%です。
前年の調査では8・6%でしたので8.5ポイントの増加。
上昇しましたが、依然8割以上の車が止まらない状態です。
全都道府県の結果は以下のJAFの以下のサイトを参考にしてください。
信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2019年調査結果)
長野県の高い停止率は教育の影響?
長野が10人中7人が停止するのは目にみはる停止率です。
2位の静岡でさえ、ほぼ2人に1人です。
なぜ、長野はここまで車を止める人が多いのでしょう?
事情通によれば、「道を渡った人が運転手にお辞儀をするから」というのです。
長野は子供のうちからあいさつと清掃を重視する教育に取り組んでいます。
教育の成果が、運転手にブレーキを踏ませる素地になっているようです。
ちなみに長野は全県を挙げて高齢者の健康政策にも力を入れています。
元気なお年寄りが多く、長寿県日本一に輝き続けています。
そんな県民性が交通マナーにも反映されているのでしょう。
車から人優先社会へ変わる転機に
一方、三重や青森は停止率がなぜ低いのでしょう。
私が推測するには、交通量ががさほど多くないのが一因ではないでしょうか?
運転手が無理に止まらなくても、歩行者は1台見過ごせば、楽に渡れると思うのです。
東京や京都が低いのは、都市部などで急いでいる運転手が多い?
一方、神戸市を抱える兵庫が停止率43.2%と上位3に入っています。
大都市があることが停止率を下げる原因とは断定しにくい気もします。
歩行者優先の社会を築くためにはどうしたらいいのでしょう?
今の少子高齢化社会は高度経済期のように多忙ではありません。
「拡大・成長の社会」から「成熟した社会」へかじを切る好機とすべきでしょう。
ともあれ、私自身、停止率向上へ努力をと思っていますが、性分がせっかちで…(トホホ)
トホホのまとめ
車社会優先の日本が変わろうとしている |
都道府県別では信号のない横断歩道で止まるのは長野が断トツ1位 |
少子高齢社会が進む中、車の運転マナーが向上するかも |