ジャンボ宝くじの当選は夢のまた夢
師走とくれば、年末ジャンボ宝くじの季節。
1等前後賞合わせ10億円の一獲千金を狙って人気売り場には行列ができています。
私もこれまで何度か買ってみましたが、末等の300円を当てたのが最高です。(トホホ)
仕組みを冷静に考えれば、億万長者になれるのは夢のまた夢のようで…
ジャンボ宝くじ1等当選は2000万分の1
「買わなきゃ当たらない」宝くじ。その通りです。
でも高額は、「めったに当たらない」のも宝くじ。
この「めったに」がどのくらいか皆さんご存じでしょうか?
この冬のジャンボくじの1等7億円は23本。「結構いけそう」考えるのは甘いです。
1等が何本だろうと、当選確率はわずか0.000005%、つまり2000万分の1。
1億2千万人余りの日本人全員が1枚ずつ買っても当選者はたったの6人です。
別の数字で考えた方が分かりやすいかもしれません。
飛行機で墜落事故に遭う確率は10万分の1。雷に打たるのが1000万分の1だそうです。
ジャンボ宝くじで1等を当てる率で考えると、こうなります。
飛行機の墜落事故に200回遭うか、雷に2度打たれるのと同じです。
私はお年玉くじ付きの年賀はがきでも下2桁の4等しか当たったことがありません。
下3桁の3等にはかすったことはあります。
年賀状でもその程度のくじ運の私が、宝くじで高額当選を狙っても…(トホホ)
宝くじの還元率は5割以下
当たらないのはただ不運だともいえますが、宝くじの仕組みを知ると腹が立ってきます。
宝くじの運営元は都道府県や政令市です。
国やみずほ銀行なども支援しています。
問題は還元率です。
かけた金額に対して、手数料などの経費をひいた後、配当に回される割合です。
宝くじの場合、50%弱です。
つまり、1万円分購入しても、客に戻されるの5千円以下です。
こんな部の悪いかけはありません。
競馬などの公営ギャンブルでも還元率は75%です。
宝くじは、それより25%以上、〝寺銭〟をとられています。
宝くじ場合、売り上げの5割のうち3割は地方自治体の財政に回されています。
地方振興に役立っているんだからと我慢できますか?
300円が7億円にばけるギャンブルは宝くじ以外ないのも事実です。
ただ、相当分の悪い勝負をしているのは事実です。
年末ジャンボでは鶴瓶をCMに出演させ「買わない選択肢はないやろ」とあおっています。
そんな広告費用出すなら、せめて配当金に回してください。
「お金のない人の射幸心をあおって卑怯じゃないか」
そう叫びたいのは私だけでしょうか?(トホホ)
トホホの教訓
宝くじは「買わなきゃ当たらない」が、「買っても高額はまず当たらない」 |
宝くじは客にとっては不利なギャンブルだ。実態は「貧乏くじだ」 |
「ジャンボ」など派手な広告費は配当金に回すべきだ |
宝くじに何万円も使うなら家族でおいしい物を食べたほうが絶対有意義だ。 |