釣り

釣りが趣味だと、なぜ言いにくいのか

釣りが趣味だとダサい

ひと昔前はオジサンの趣味として、認知されていた釣り。

今では若い女性にも釣り好きは増えている。

私は40年以上、楽しんできた。

釣りにさっぱり興味がない人に「釣りが趣味です」とは何となく言いづらい。

どうしてなのか考えてきたが、一冊の本と出会ってその疑問が解けた。

その文章を引用しつつ、釣りがダサいとされる本質に迫る。

なぜ釣りは、カッコ悪いのか

日本の釣り人口は2000万人ともいわれる。

およそ5人に1人は愛好者なのだ。

世間で趣味として広く認知されてもいいが、何となく受けが悪い。

 

なぜ、「釣りが趣味だ」と言いにくいのか。

その答えを記している本が「文豪たちの釣旅」(大岡玲著)。

開高健、井伏鱒二ら釣りを愛した文豪たちの釣り作品が題材だ。

 

なぜ釣りは、カッコ悪くみられているのか。

坂口安吾の項で私の長年の疑問への答えが記されている。

坂口の「釣り師の心境」を解説する前の大岡さん流の解釈だ。

真のエクスターは釣り人自身しか得られない

まず、釣り人全般のさえない見た目だ。大岡さんはこんな風に記す。

海釣りの風情、古びたフィッシュイングベスト、汚れ長靴、コマセまみれのタックル一式…

若い女性でなくても、今一つ気をそそられないホビーだなと思われてしまうだろうという。

バスフィッシュングはファッション的にいけているが、でも、スノボーにはかなわない。

 

さらに大岡さんは釣りの「気味悪さ」を挙げる。

餌釣りならイソメやミミズなどをモゾモゾ針に刺す。

ルアー釣りでも釣れた魚のエラから血がたっぷり流れ出す。

 

その上、究極は釣りの「閉鎖的エクスタシー」だという。

釣りで大物を釣っても、真のエクスターは釣り人自身しか得られない。

同行の釣り仲間も喜んでくれるだろうが、反面、嫉妬などの感情も沸き起こる。

大観衆が感激し涙するオペラのコンサートなどとは対極にある。

釣り番組は釣りの恥部を見せないよう演出している

釣り番組をテレビで見ていると、釣りの恥部、醜い部分を見せないよう演出している。

釣り人のことを釣り番組ではアングラーというのも英語の方が響きがいいからだろう。

ファッションも道具も最新ものでコーディネートしている。

 

若い女性を好んで出演させるているのも釣りがいかに人気があるのかPRしたいのだろう。

キモい本質に触れないよう、女性アングラーがスナメを餌付けするシーンは映さない。

仲間の釣り人が大物を仕留めたときには「おめでとうございます」と声はかける。

でも、すぐ後、「畜生、今度は俺だ」などの声をマイクは拾っている。

 

とはいえ、釣りが民度が低かろうが、私のようなマニアには釣りはたまらない行為だ。

麻雀ではないが、釣りは何日続けてもあきない。

中国のことわざに「一生幸せになりたかったら釣りをしなさい」とある。

いくら見た目がダサくても、釣りの魅力を知ってしまった人には納得してしまう名言だ。

自然を愛し、仲間を思いやる釣り人が増えてくれれば、もっと世間から認知されるだろう。

まとめ

釣りに興味がない人に「釣りが趣味です」とはなぜか言いづらい
答えを記している本が「文豪たちの釣旅」
大物を釣っても、真のエクスターは他人と共有できない
テレビ番組では釣りの恥部を見せないように演出している
とはいえ、何を言われようと、愛好家には釣りはたまらい趣味だ
ABOUT ME
マービー55
50代で脱サラし、新たな生き方を模索中。文章を書くのは好きですが、ITにはめっぽう弱いアナログ人間。人混みが苦手なカントリーおじさんです。

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